QC検定3級 本試験形式の練習(穴埋め)
本試験は文章の空欄を埋める形式です。1問1答で覚えた用語を、文章の流れの中で選べるかを確かめてください。6題・30空欄です。
※ 過去問の転載・言い換えではなく、本試験の出題形式に合わせて当サイトが独自に作成した問題です。
各空欄の ▼ から記号を選び、大問ごとに「採点する」を押してください。 正解・不正解と解説がその場で出ます。
問1 基本統計量手法分野
5個の製品の重さを測ったところ、102 g、98 g、101 g、99 g、100 g であった。平均は 100 g で、各データと平均との差を2乗して合計した [1] は 10 である。これを [2] で割った 2.5 が不偏分散であり、その平方根 約1.58 g が [3] である。最大値と最小値の差 4 g は [4] と呼ばれ、データ数が少ないときのばらつきの指標として管理図で使われる。標準偏差を平均で割った [5] は、平均の大きさが違うデータどうしでばらつきを比べるときに用いる。
選択肢群
- ア 平方和
- イ n − 1
- ウ 標準偏差
- エ 範囲
- オ 変動係数
- カ n
- キ 中央値
- ク 標準誤差
- [1] 正解 ア(平方和) 偏差の2乗の合計は平方和 S です。この例では 4+4+1+1+0 = 10。
- [2] 正解 イ(n − 1) 不偏分散は平方和を n − 1(= 4)で割ります。n で割ると 2.0 になり誤りです。
- [3] 正解 ウ(標準偏差) 不偏分散の平方根が標準偏差 s。データと同じ単位に戻ります。
- [4] 正解 エ(範囲) 最大 − 最小 は範囲 R。X̄-R 管理図の R はこれです。
- [5] 正解 オ(変動係数) 変動係数 CV = s ÷ x̄。単位のない相対的なばらつきです。
問2 管理図手法分野
X̄-R 管理図は [1] を扱う管理図で、群ごとの平均を打点する X̄ 管理図と、群内の範囲を打点する R 管理図の2枚で構成される。X̄ 管理図の上側管理限界線は X̄̄ + [2] × R̄ で求め、係数は群の大きさ n によって変わる。管理限界線は工程のデータから計算する線であり、製品の合否を決める [3] とは別物である。点がすべて限界線の内側にあっても、中心線の片側に点が [4] して並ぶなどの傾向があれば、工程に変化が起きた可能性を疑う。不適合品率のように数える値を扱うときは、X̄-R ではなく [5] 管理図を用いる。
選択肢群
- ア 計量値
- イ A₂
- ウ 規格値
- エ 連続
- オ p
- カ 計数値
- キ D₄
- ク c
- [1] 正解 ア(計量値) 長さ・重さのような連続した値が計量値。X̄-R 管理図はこちら用です。
- [2] 正解 イ(A₂) X̄ 管理図の限界線の係数は A₂。D₄ は R 管理図の上側限界線に使います。
- [3] 正解 ウ(規格値) 管理限界線と規格値は別物。図の上では同じ横線に見えるので最も間違えやすい点です。
- [4] 正解 エ(連続) 中心線の片側に連続して並ぶ「連」は、限界内でも異常のサインです。
- [5] 正解 オ(p) 不適合品率は p 管理図。欠点数なら c 管理図です。
問3 正規分布と工程能力指数手法分野
工程の特性値が正規分布に従うとき、平均 ± 3σ の範囲には全体の約 [1] が入る。規格の幅を 6σ で割った値が [2] で、平均が規格の中心にある場合の工程能力を表す。平均が中心からずれているときは、平均から近いほうの規格までの距離を 3σ で割った [3] を用いる。工程能力の判定では [4] 以上を「十分」とみなすことが多く、1.00 を下回ると規格外れが目立ち始める。指数を計算する前には、工程が [5] にあることを管理図で確かめておく必要がある。
選択肢群
- ア 99.7%
- イ Cp
- ウ Cpk
- エ 1.33
- オ 統計的管理状態
- カ 95.4%
- キ 1.00
- ク 全数検査
- [1] 正解 ア(99.7%) ±1σ で 68.3%、±2σ で 95.4%、±3σ で 99.7%。3つセットで覚えます。
- [2] 正解 イ(Cp) Cp = (U − L) ÷ 6σ。平均の位置は見ていません。
- [3] 正解 ウ(Cpk) Cpk は上限側・下限側を別々に出して小さいほう。かたよりを反映します。
- [4] 正解 エ(1.33) 1.33(4σ 確保)が慣用的な目安。業界によって要求値は変わります。
- [5] 正解 オ(統計的管理状態) 異常が混ざったデータで σ を出すと指数の意味がなくなるため、管理状態の確認が先です。
問4 品質管理の考え方実践分野
品質管理では、自分の作業の結果を受け取る次の工程を [1] とみなし、そこに不適合品を渡さないことを基本とする。問題への対応は、まず影響を止める [2] 、次に原因を突き止めて再発を防ぐ [3] 、さらに起こる前に手を打つ [4] の3段階で考える。判断は勘や経験だけに頼らず、データという [5] に基づいて行う。
選択肢群
- ア お客様
- イ 応急処置
- ウ 再発防止
- エ 未然防止
- オ 事実
- カ 管理者
- キ 全数検査
- ク 標準化
- [1] 正解 ア(お客様) 「後工程はお客様」。社内の次工程も顧客と考えるのが品質管理の基本姿勢です。
- [2] 正解 イ(応急処置) 応急処置は影響を止めるだけで、原因はまだ残っています。
- [3] 正解 ウ(再発防止) 原因を取り除いて同じ問題を繰り返さないのが再発防止。
- [4] 正解 エ(未然防止) 起こる前に手を打つのが未然防止。FMEA などがこの段階の手法です。
- [5] 正解 オ(事実) 「事実に基づく管理」。データで判断する姿勢を指します。
問5 管理と改善の進め方実践分野
決められた標準を守って現状を維持する活動は [1] のサイクルで回し、より良くする改善活動は [2] のサイクルで回す。改善で良い方法が見つかったら、それを [3] して定着させ、次の維持活動の基準にする。問題解決型 QC ストーリーでは、テーマ選定のあと現状把握と [4] を行ってから要因解析に進む。現状と基準との差を [5] と呼び、これから狙う姿との差である課題と区別する。
選択肢群
- ア SDCA
- イ PDCA
- ウ 標準化
- エ 目標の設定
- オ 問題
- カ 対策
- キ 課題
- ク 効果の確認
- [1] 正解 ア(SDCA) S は Standard。標準どおりにやって確認し処置する、維持のサイクルです。
- [2] 正解 イ(PDCA) 改善は Plan から始まる PDCA。実行から始める選択肢は誤りです。
- [3] 正解 ウ(標準化) 改善結果を標準に書き込んで固めるのが標準化。ここを飛ばすと元に戻ります。
- [4] 正解 エ(目標の設定) 現状把握で数字をつかんでから目標を決め、そのあとに要因解析です。
- [5] 正解 オ(問題) 問題=現状と基準の差、課題=現状と目指す姿の差。QC ストーリーの型が変わります。
問6 検査と品質保証実践分野
検査は製品を測定して規格と比べ、良品と不良品を [1] する活動であり、品質を作り込む活動ではない。ロットの一部だけを調べる [2] では、良いロットを不合格にしてしまう確率と、悪いロットを合格させてしまう確率が必ず残る。品質保証とは、顧客が安心して使える品質を [3] に作り込んで保証することであり、不具合が起きたときに金銭などで償う [4] とは別の概念である。狙いの品質である設計品質と、実際にできた製品の品質である [5] のどちらがずれても、顧客の不満につながる。
選択肢群
- ア 判定
- イ 抜取検査
- ウ プロセス
- エ 補償
- オ 製造品質
- カ 全数検査
- キ 保証
- ク 魅力的品質
- [1] 正解 ア(判定) 検査は選り分ける活動。品質を作るのは工程です。
- [2] 正解 イ(抜取検査) 抜取検査には生産者危険と消費者危険が必ず残ります。
- [3] 正解 ウ(プロセス) 結果ではなく工程(プロセス)で保証する、という考え方です。
- [4] 正解 エ(補償) 保証(ほしょう)は品質を確かにすること、補償は損失を償うこと。字が違います。
- [5] 正解 オ(製造品質) 設計品質(ねらい)と製造品質(できばえ)。両方が合って顧客の要求を満たします。
よくある質問
この問題は過去問ですか?
違います。QC検定の過去問は日本規格協会の著作物なので掲載していません。ここにあるのは、本試験と同じ「文章の空欄に語句を入れる」形式に合わせて当サイトが作成したオリジナル問題です。
1問1答の練習問題とどう使い分けますか?
用語や計算の1つ1つは分野別の練習問題で覚え、ここでは文章の中で正しい語を選べるかを確かめます。本試験では前後の文脈から答えを絞り込む力が必要で、それは穴埋め形式でしか練習できません。
選択肢群に同じ語が2回使われることはありますか?
この練習では各記号は1回ずつしか正解になりません。本試験の大問でも、同じ選択肢群の中で1つの記号を複数の空欄に使わないのが基本です。