QC検定3級/第1章 手法分野
★★☆ 出題の目安 2/3 各手法の目的・名称を問われる。
新QC七つ道具の使い分け
新QC七つ道具は、数字にできない言語データを整理するための道具です。7つのうちマトリックス・データ解析法だけが数値を扱う、という例外が頻出します。
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言語データを扱う道具
QC七つ道具が数値データを対象にしていたのに対し、新QC七つ道具は言語データ(意見・要望・現象の記述など、数字にできない情報)を整理するための道具です。
企画や計画の段階、あるいは原因が複雑に絡み合っていて数値だけでは切り分けられない場面で使います。
7つの目的
どれも「整理する」道具ですが、整理の仕方が違います。
| 親和図法 | ばらばらの言語データを、似たもの同士でまとめて全体像をつかむ。 |
|---|---|
| 連関図法 | 原因と結果が絡み合った問題を、矢印で結んで関係をほぐす。 |
| 系統図法 | 目的を達成する手段を、木の枝のように段階的に展開する。 |
| マトリックス図法 | 2つの要素を行と列に置き、交点で対応関係を見る。 |
| アローダイアグラム法 | 作業の順序と日程を矢印で表し、計画を管理する。 |
| PDPC法 | 計画どおり進まない場合を想定し、次の手をあらかじめ決めておく。 |
| マトリックス・データ解析法 | 数値データを整理する。7つの中で唯一の数値系。 |
ここが試験で狙われる
マトリックス・データ解析法だけが数値データを扱う、この例外は繰り返し問われます。「新QC七つ道具はすべて言語データを扱う」という選択肢は誤りです。
もう1つ紛らわしいのが、名前の似たマトリックス図法との区別です。マトリックス図法は言語データで対応関係を見る道具、マトリックス・データ解析法は数値データを整理する道具で、別物です。
場面から選べるようにしておく
試験では「こういう場面ではどれを使うか」と問われます。目的と道具を結びつけて覚えてください。
| 意見がバラバラで論点が見えない | 親和図法 |
|---|---|
| 原因が複雑に絡んでいる | 連関図法 |
| 目標に対する具体策を出したい | 系統図法 |
| 要求と特性の対応を見たい | マトリックス図法 |
| 日程を組みたい | アローダイアグラム法 |
| うまくいかない場合に備えたい | PDPC法 |
職場ではこう使う(事例)
「納期遅れをなくす」という課題に対して、原因が数値では表せない場合を考えます。関係者に聞き取ると「情報が遅い」「段取りが多い」「担当が曖昧」のような言葉のデータが集まります。
まず親和図で、集まった言葉を似たものどうしでまとめます。次に連関図で、それらの原因と結果の矢印をつないで、根本にある原因を探します。対策を考える段階では系統図で、目的から手段へ枝分かれさせて、実行できる具体策まで落とします。
数値データなら QC 七つ道具で扱えますが、言葉のデータはこの道具でないと整理できません。材料が数値か言葉かで道具が変わる、と覚えておくと選択で迷いません。
試験ではこう問われる
7つの道具の名前と目的の対応が中心です。とくに「言葉をまとめる=親和図」「因果をたどる=連関図」「手段を展開する=系統図」「二元の対応を見る=マトリックス図」の4つの区別が繰り返し出ます。
QC 七つ道具と新 QC 七つ道具を混ぜた選択肢(パレート図を新 QC 七つ道具に入れる等)も定番です。数値なら QC 七つ道具、言語なら新 QC 七つ道具、で切り分けます。
よくある質問
新QC七つ道具はすべて言語データを扱いますか?
いいえ。マトリックス・データ解析法だけは数値データを扱います。この点が例外としてよく問われます。
マトリックス図法とマトリックス・データ解析法は同じものですか?
別物です。マトリックス図法は言語データを行と列に配置して対応関係を見る道具、マトリックス・データ解析法は数値データを整理する道具です。名前が似ているだけで目的が違います。
QC七つ道具と新QC七つ道具はどちらを先に覚えるべきですか?
QC七つ道具です。3級では配点が大きく、計算問題ともつながっています。新QC七つ道具は名称と目的の対応を押さえておけば対応できます。
読んだ内容が身についた?(確認問題3問)
選択肢を押すと、その場で正誤と解説が出ます。間違えた問題は学習マップに残ります。
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Q1
言葉で表された情報(言語データ)を、似たもの同士でまとめて問題の構造を整理する手法はどれか。
答えと解説を見る
正解:1 親和図法
親和図法は、混沌とした言語データを親和性(似ている点)でグループ化し、問題の全体像を整理する新QC七つ道具です。 散布図とヒストグラムは数値データを扱うQC七つ道具、工程能力指数は指標であって整理の手法ではありません。意見がばらばらで論点が見えないときに使うのが親和図法です。
問題番号 3-nq7-001(誤りに気づいたらお知らせください)
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Q2
作業の順序や所要日数を矢線で表し、日程計画・工程管理に用いる新QC七つ道具はどれか。
答えと解説を見る
正解:1 アローダイアグラム法
アローダイアグラム法(PERT図)は作業の前後関係と日数を矢線で表し、全体の日程や重要な経路を管理します。 日程を組む場面で使うのはこの手法だけです。作業の前後関係を矢線で表すので、どの作業が遅れると全体が遅れるか(重要な経路)が分かります。
問題番号 3-nq7-002(誤りに気づいたらお知らせください)
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Q3
目的を達成するための手段を、上位から下位へ枝分かれ状に展開していく手法はどれか。
答えと解説を見る
正解:1 系統図法
系統図法は、目的→手段→さらに具体的な手段…と樹形図状に展開し、方策を体系的に洗い出します。 連関図法は原因が絡み合った問題をほぐす手法、マトリックス図法は2要素の対応を見る手法、PDPC法は計画どおり進まない場合に備える手法で、いずれも展開の形が違います。
問題番号 3-nq7-003(誤りに気づいたらお知らせください)
読んだあとにやること
読んで分かった気になっても、手を動かすと止まります。この分野の練習問題で確かめてください。
関連する解説
解説と例題は学習用に当サイトが作成したものです。例題の数値はすべてオリジナルで、 過去問題(日本規格協会の著作物)の本文・選択肢・数値は使用していません。